登場人物

1-sagin 2-sagin 3-sagin     
5-sagin 6-sagin 7-sagin 8-sagin
9-sagin 10-sagin 11-sagin

89樹(驚きながら)
「はぁ〜ミニコンサートって言ってたけど結構人集まってるね」

90悠太
「樹はSAGINに入って初めてのコンサートだっけ」

91樹
「う、うん。なんか緊張するね人前で歌うのって」

92トナミ
「一回やれば馴れるって。映画の撮影と一緒だよ」

93シーナ
「違うと思う……」

94トナミ
「それにしても……いい加減馴れろよなリーダー」

95悠太
「初めての樹よりカチカチになってどうすんだか」

96蘭
「うっ、うるせーよ! 俺はな、ナイーブなんだ。お前らガキと一緒にすんな」

97シーナ
「経験、あるし」

98悠太
「そうそう。俺らはそんだけ場数を踏んでるんだ。キンチョーしなくて当たり前だって」

99樹(苦笑いしながら)
「悠太くんの場合据わりすぎてるよね」

100悠太
「ほっとけ」

101貴文
「お前ら何騒いでんだ」

102トナミ
「あ、貴文」

103貴文
「ごめんな待たせてて」

104シーナ
「問題?」

105貴文
「いや、オケ機材の調子が少し悪いらしくてな。それでちょい待ったが出てるんだ」

106悠太
「なにそれ。ちゃんと事前にメンテしとけよなー」

107貴文
「悠太。いきなり予定入れさせてもらったのはこっちなんだ。文句言うな」

108悠太
「はいはぁい」

109スタッフ
「すみません、臼杵社長さんいらっしゃいますか」

110貴文
「あ、はい俺ですが」

111トナミ
「あ、出番来た?」

112スタッフ
「いえ、あの〜大変申し訳ないのですが、機材が直りそうもなくてですね。それで今日のミニコンサートを行うのが難しくて」

113aト・b悠・c樹
「えーっ!?」

114悠太
「ちょっ、何言ってんの。こっちは準備万端だってのに」

115トナミ
「そうだよそうだよ! 今日はいっつーのマジでデビューな日なのに出来ないとかって」

116スタッフ
「すみません。でもこればかりは私共じゃちょっと……」

117トナミ
「だからってっ……」

118貴文
「トナミ」

119トナミ
「え……」

120貴文
「それじゃ仕方ないですよね。じゃあ日を改めてお願いしてよろしいでしょうか」

121スタッフ
「は、はい。じゃあ次の打ち合わせをしたいんで、少々よろしいですか?」

122貴文
「はい」

123トナミ(駄々をこねる様に)
「なー貴文ぃ〜」

124貴文
「いい加減にしろって。おい蘭」

125蘭
「あ?」

126貴文
「トナミ達連れて上で先に飯食ってろ。ほら俺の財布。ちゃんと領収書もらえよ」

127蘭
「は、何で俺が」

128貴文
「お前が一番歳上でリーダーだろ。何でも好きなもん食っていいから。ほら行っとけ」

129蘭(ぶつぶつと)
「んーだよそれ……っとに。行くぞチビっこども」

130悠太
「はぁ? 了承すんのかよリーダー」

131蘭
「たかがタレントの俺達が何言っても無駄なの。こう言うのは社長に任せるべし」

132トナミ
「だからって今日はいっつーの……」

133樹
「お、俺は大丈夫だから。ね、ご飯食べに行こうよせっかくだしさ」

134蘭
「ほら本人がこう言ってんだ。行くぞ」

135トナミ
「なんだよもぉ……」



inserted by FC2 system