登場人物

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230海都
「で、事の発端は?」

231トナミ
「そうだよ聞いてくれよ海あんちゃん!」

232貴文
「俺達今日ミニコンサートする予定だったんです。このビルの一階にある噴水広場で。でも機械の故障とかでキャンセルになっちまって……」

233トナミ
「せっかくのいっつーのお披露目だったのにさ、ドタキャンとかマジ酷くねー?」

234海都
「下の噴水広場ならさっきワンパス(ワンパフォーマンス)して来たが別に普通だったぞ?」

235貴文
「え……?」

236悠太
「え、ちょっそれってどういう事?」

237樹
「海兄ちゃん、それって何時からだったの?」

238海都
「13時からだけど」

239 aト・b蘭
「はぁ!?」

240蘭
「何だよそれ、完璧俺らとガチってんじゃねーかよ!」

241シーナ(ポツリと)
「叔父さん時間が被った……?」

242悠太
「え?」

243シーナ
「俺達と海都叔父さんとのパフォーマンス、時間が被ったから」

244悠太「なんかの手違いで俺らと海都先輩の時間が被ったのかもだって」

245蘭
「んな訳あるかよ。美月がヘマしたってのか?」

246シーナ
「美月さんがちゃんとした。でもスタッフ失敗はどうしようもない」

247蘭
「そりゃ確かに。海都、今日のパフォーマンスって前々から決まってたのか?」

248海都
「いや? 今朝いきなりマネージャーから仕事が入ったって電話があったんだ」

249 a悠・bト(顔を見合わせて)
「やっぱり!」

250樹
「何がやっぱりなの?」

251悠太
「これ絶対海都先輩んとこの事務所からの挑戦状だって!」

252トナミ
「よくあるじゃん、新人イビリって奴だよ」

253貴文
「ちょっと待てって。そりゃ確かに海都先輩んとこは大手事務所だしそれなりに顔もきくだろうけど、なら尚更何でうちみたいな弱小事務所を目の敵にすんだよ」

254樹
「俺も思い過ごしだと思う……けど」

256貴文
「漫画の世界じゃあるまいし、そう簡単に妨害なんぞ出来るわきゃないだろ。つーか、その事務所にいる海都先輩の前でめったな事言うなよ」

257海都(少し考えポツリと)
「いや……無きしにもあらずだな」

258貴文
「え?」

259トナミ
「ほら海あんちゃん認めたじゃんか!」

260悠太
「訴訟だ!」

261貴文
「あ〜もぉうるせぇんだよチビ共! お前らは黙ってろ!」

262トナミ
「だってさぁ」

263悠太
「なぁ?」

264貴文
「大体海都先輩んとこの事務所ったらお前の親がやってるとこだぞ悠太。わかって言ってんのかお前」

265悠太
「だからじゃん。うちのバカ親ならやりかねないよ。自分とこの利益になるならさ」

266貴文
「バカ親って……」

267悠太
「あ〜なんか一気にやる気なくなっちまった。帰ろ帰ろ」


(SE・椅子の音)


268貴文
「おいコラ、まだ……」

269シーナ
「貴文。行く」

270貴文
「はぁ? ちょっ、お前らなぁ……」

271シーナ
「お疲れ様でした」

272トナミ
「お疲れ〜」

273樹
「お疲れ様シーナ、悠太くん」

274貴文
「ったく……あいつら自分がアイドルっつー自覚あんのかねぇ」

275蘭
「ま、シーナがついてりゃあいつも大丈夫だろーよ」

276トナミ
「まぁ、シーナだしな」

277樹
「SAGIN組の委員長だしね〜」

278海都(ポツリと)
「何の根拠だよ」


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