貴文「ふ〜ん」
トナミ「で、怒ったリーダーは出ていっちゃったって訳」
貴文「話は大体わかった。悠太、今回はお前が言い過ぎ」
悠太「はぁ? 何でだよ、あいつ俺の事七光りつったんだぞ。侮辱したんだ!」
貴文「本当の事じゃないか。その権力使ってワガママ言い放題だったの誰だよ」
悠太(図星をつかれいい詰まりながら)
「だっ、だからって、あんな言い方ないと思うんだけど」
貴文「お前だって蘭をバカにしたんだろ? オーディション万年惨敗だとかなんとか」
悠太「う……だ、だって、さ」
貴文「お前が七光りだって図星をつかれて頭来たみたいに、あいつだって図星つかれりゃ怒るだろーよ。オーディションに受からないのだって、あいつはあいつなりに頑張っての結果なんだし焦りだってあるはずだ。それをメンバーならわかってやんなきゃ。トナミ。お前なら知ってるだろ、あいつがどんだけ頑張ってるか」
トナミ「まぁ、そりゃあ。一応」
貴文「世の中儘ならないことだってそりゃあるんだ。特に俺らの歳になったらな。わがまま聞いてもらえるのなんてお前らの歳までだって。今回はお前が大人になりな悠太」
悠太「……ヤダ。絶対謝らないからな俺」
貴文(呆れながら)
「悠太」
悠太「納得いかねぇのに何で謝らなきゃなんないのさ。絶っっ対ヤダね!」
SE(走る足跡、ドア開閉)
貴文(ため息をつきつつ)
「トナミ」
トナミ「なに?」
貴文「手間かけさせられんのお前だけで充分なんだけど俺」
トナミ「な・に・が・言いたいのかねぇ貴文くん?」
貴文「そのトリ頭どついたら思い出すんじゃね?」
トナミ「暴力はんたーい」
貴文「ったく、美月に嫌味言われんの俺なんだぞ」