SE(足音)
トナミ「な、な、いっつーはもうクリスマスプレゼント何もらうか決めた?」
樹「プレゼント? ん〜新しいたこ焼き機が欲しいなって思ってるんだけど」
トナミ「たこ焼き機ぃ? 何でサンタさんへのお願いがたこ焼き? そんなん自分で買えるじゃんか!」
樹「だって俺が欲しいのセラミック加工してる奴で高いんだもん。タネが引っ付かなくて上手く焼けるんだよ。この前タカノ屋で実演販売やっててね、欲しいなぁって」
トナミ「ったく夢ないなぁ。年一回のお願いがたこ焼き機なんてぇ」
樹「トナミは何をお願いしてるの?」
トナミ「俺? 俺はねーマッサージチェア!」
樹(笑いながら)
「マッサージチェア?」
トナミ「鈴あんちゃんが最近肩が凝ったとか腰が痛いとか言っててさ。でもマッサージしてあげるには俺の力じゃ足りないし……だからって俺が買ってあげたら絶対無駄遣いするなって怒るしー、だから」
樹「そっかー、鈴兄ちゃん疲れてるんだね。あっ、じゃあ俺とトナミで温泉旅行プレゼントしてあげようよ!」
トナミ「温泉旅行?」
樹「ほら旅館に行ったらマッサージ屋さんとかいるから、それでゆっくり温泉に入って美味しいもの食べさせてあげて休んでもらおうよ」
トナミ「えーでも鈴あんちゃんめったな事じゃ店休んだりしないんだぜ?」
樹「そこはほら、秋兄ちゃん同行もプランにつけて。秋兄ちゃんが行こうって言ったら鈴兄ちゃん絶対断ったりしないもん。ちょうど秋兄ちゃんも誕生日だし」
トナミ「そうなの?」
樹「ね、そうしようよ」
トナミ「んじゃそうしよっか」
樹「やっぱり温泉だったら有馬温泉かな?」
トナミ「九州は? 別府、湯布院……」
樹「かんなわ温泉!」
SE(扉開)
トナミ「おはようございまーす……って、あれ?」
樹「どうしたの? ……あれ、誰も、いない? 電気ついてないよ
トナミ「あれぇ? 今日って11時に事務所だっただろ」
樹「うん。でも鍵空いてるって事は誰かはいるはずだよね」
貴文(寝息orいびき)
トナミ「……うん?」
樹「いび、き?」
SE(人の動く音)
樹(ソファーに貴文をみつけ・声を潜め)
「あ、トナミこっち」
トナミ「え? あれ、貴文じゃん。暖房もいれないで何こんな所で寝てんだよ」
SE(ピッ)
貴文(寝返り)
「ん〜……ん」
トナミ「昨日帰らなかったのかなもしかして」
樹「かも。昨日なんか蘭兄ちゃんの事で美月さんと揉めてたみたいだから。貴文さん、美月さんなぐちゃったんだ」
トナミ「殴った!?」
樹「トナミ、しぃ!」
トナミ「あ、ごめん。……てゆーか殴ったって?」
樹「……俺も理由は知らない。だけど貴文さんめっちゃくちゃ怒ってて。でもその後に蘭兄ちゃんが来て誤解だって貴文さんを止めてね、貴文さんも美月さんに謝ってたんだけど……」
トナミ「ふーん……」
樹「……何でだろ、何で皆してこんなピリピリしてるんだろ。俺もうこんなの嫌だよぉ……<泣き出す>」
トナミ「だっ、大丈夫だって! ただのいつもの喧嘩じゃん。せいぜい続いたって一週間くらいだよ、もう終わるって。いっつーが泣く程の事じゃないって」
樹「どうしたら蘭兄ちゃんと悠太くん仲直りしてくれるのかな。俺二人が喧嘩する姿もう見たくない」
トナミ「いっつー……」
シーナ「悠太、頑固だから」
トナミ(いきなり現れたシーナに驚いて)
「ひぃっ……」
樹「シーナ……おはよ」
トナミ「いきなり出てくんなよな! あーびびった……」
シーナ「悠太、頑固だけどバカじゃない。だから、大丈夫」
樹「何が……大丈夫なの?」
シーナ「俺達を、悠太はほんとに大事にしてくれてる。リーダーも俺達大事にしてる。だから、もう終わるよ。樹を泣かしてまで喧嘩なんか続けたりしない。
リーダーがほんとは悠太を一番に心配してる事俺知ってる。悠太もそんなリーダーに甘えてるだけだから。だから大丈夫、だよ」
樹「……そうかな。そうなの、かな」
シーナ「樹スマイル。したら皆もスマイルなる。だから樹はいつもスマイルしていて」
樹「……うん、わかった。ありがとうシーナ」
貴文「んー……んだぁ? ごちゃごちゃうるせーなぁ……」
トナミ「あ」
樹「おはよう貴文さん」
貴文「あれ、お前らいつの間に……てか時間!? うわっ11時過ぎてるじゃねーか!」
トナミ「あのさぁ、事務所で寝るのは勝手だけど暖房くらいつけろよな、風邪ひくぞ」
貴文「あ、そっか俺昨日家に帰んのめんどくさくて……ふぁあ〜……」
シーナ「貴文、今日は何する俺達」
貴文「あ? ああ、今日はとりあえず地下で新曲の練習。あと少ししたら海都先輩くるからレッスンしてもらえ」
樹「え、海兄ちゃんが先生なの!?」
トナミ「美月は?」
貴文「美月は今違う仕事頼んでて今日事務所来れないんだ。自宅勤務」
樹「蘭兄ちゃん……は?」
貴文「あいつはとりあえず保留。辞めさせる気もないしクビにする気もないからな。それに蘭以外の誰がお前らみたいなチグハグチーム纏められるってんだ。美月が手焼いてるくらいなんだから俺にゃ無理無理。仕事はとらなくていいからレッスンには来いっつっといた」
樹(ホッとして)
「そっ、か」
貴文「ほらほらわかったならさっさと地下に行け。海都先輩が来る前にウォーミングアップしとけよ」
樹「はーい、行こシーナ」
シーナ「うん」
(シーナ・樹Fout)
貴文「さて、と俺も仕事すっかな。あ、そん前に顔洗ってこよ」
トナミ「なぁ貴文」
貴文「ん〜?」
トナミ「今日さ、確か亀テレで歌番出る予定じゃなかったっけ」
貴文(ギクリと)
「え、え〜? スケジュールには何も書いてなかったけど。勘違いじゃないか?」
トナミ「んな訳あるはずないだろ! だって鈴あんちゃんが口利きしてくれた奴だもん。俺それで一曲舞う代わりにSAGINの出演頼んでたんだぞ!」
貴文「そ、そうだったっけ?」
トナミ「それを断るだけの理由、ちゃんとあるんだろうな? ないなんて言わせないぞ」
貴文「う……」
トナミ「理由は? 鈴あんちゃんの顔に泥ぬったら俺怒るからな」
貴文「……理由、は、言えない」
トナミ「はぁ?」
貴文「言えない、けど別に鈴音さんの立場を悪くさせる様な事しないって約束するよ」
トナミ(ジトリと睨みつつ)
「ほんとにぃ?」
貴文「ほんとだって。しない、絶対」
トナミ「……じゃあ、いいけどさ」
貴文「ごめんな」
トナミ「……今回の事、一人でどうにかしようと思うなよな。あの二人の喧嘩はあいつらがどうにかしなきゃダメな事だけど、悠太とリーダーが前の事務所で仕事をとるためにやらされてた事、あれは止められなかった俺にも責任……あるし」
貴文「お前知って……っ?」
トナミ「当たり前じゃん。俺、元女形だぜ。売りの話なんて日常茶飯事だったっての」
貴文「あ……そっか」
トナミ「ま、今回は貴文にとってもいい勉強になったんじゃないのー? ゲイノウカイって結構真っ黒なんだぜ色々と。だからさ、上の奴らにはしっかりしといて欲しいわけ。美月なり社長である貴文なり。最終的に間違った道に行こうとする俺らタレントを守れるのも歯止めかけられんのもあんたらなんだからさ」
貴文「……わかった。心にとめとく」
トナミ(ニッと笑って)
「んじゃレッスン行ってくる」
貴文「おう! 俺も後で覗くからな」
(トナミFout)
貴文「だよな、俺がしっかりしなきゃダメだよな。よし!」
トナミ「な、な、いっつーはもうクリスマスプレゼント何もらうか決めた?」
樹「プレゼント? ん〜新しいたこ焼き機が欲しいなって思ってるんだけど」
トナミ「たこ焼き機ぃ? 何でサンタさんへのお願いがたこ焼き? そんなん自分で買えるじゃんか!」
樹「だって俺が欲しいのセラミック加工してる奴で高いんだもん。タネが引っ付かなくて上手く焼けるんだよ。この前タカノ屋で実演販売やっててね、欲しいなぁって」
トナミ「ったく夢ないなぁ。年一回のお願いがたこ焼き機なんてぇ」
樹「トナミは何をお願いしてるの?」
トナミ「俺? 俺はねーマッサージチェア!」
樹(笑いながら)
「マッサージチェア?」
トナミ「鈴あんちゃんが最近肩が凝ったとか腰が痛いとか言っててさ。でもマッサージしてあげるには俺の力じゃ足りないし……だからって俺が買ってあげたら絶対無駄遣いするなって怒るしー、だから」
樹「そっかー、鈴兄ちゃん疲れてるんだね。あっ、じゃあ俺とトナミで温泉旅行プレゼントしてあげようよ!」
トナミ「温泉旅行?」
樹「ほら旅館に行ったらマッサージ屋さんとかいるから、それでゆっくり温泉に入って美味しいもの食べさせてあげて休んでもらおうよ」
トナミ「えーでも鈴あんちゃんめったな事じゃ店休んだりしないんだぜ?」
樹「そこはほら、秋兄ちゃん同行もプランにつけて。秋兄ちゃんが行こうって言ったら鈴兄ちゃん絶対断ったりしないもん。ちょうど秋兄ちゃんも誕生日だし」
トナミ「そうなの?」
樹「ね、そうしようよ」
トナミ「んじゃそうしよっか」
樹「やっぱり温泉だったら有馬温泉かな?」
トナミ「九州は? 別府、湯布院……」
樹「かんなわ温泉!」
SE(扉開)
トナミ「おはようございまーす……って、あれ?」
樹「どうしたの? ……あれ、誰も、いない? 電気ついてないよ
トナミ「あれぇ? 今日って11時に事務所だっただろ」
樹「うん。でも鍵空いてるって事は誰かはいるはずだよね」
貴文(寝息orいびき)
トナミ「……うん?」
樹「いび、き?」
SE(人の動く音)
樹(ソファーに貴文をみつけ・声を潜め)
「あ、トナミこっち」
トナミ「え? あれ、貴文じゃん。暖房もいれないで何こんな所で寝てんだよ」
SE(ピッ)
貴文(寝返り)
「ん〜……ん」
トナミ「昨日帰らなかったのかなもしかして」
樹「かも。昨日なんか蘭兄ちゃんの事で美月さんと揉めてたみたいだから。貴文さん、美月さんなぐちゃったんだ」
トナミ「殴った!?」
樹「トナミ、しぃ!」
トナミ「あ、ごめん。……てゆーか殴ったって?」
樹「……俺も理由は知らない。だけど貴文さんめっちゃくちゃ怒ってて。でもその後に蘭兄ちゃんが来て誤解だって貴文さんを止めてね、貴文さんも美月さんに謝ってたんだけど……」
トナミ「ふーん……」
樹「……何でだろ、何で皆してこんなピリピリしてるんだろ。俺もうこんなの嫌だよぉ……<泣き出す>」
トナミ「だっ、大丈夫だって! ただのいつもの喧嘩じゃん。せいぜい続いたって一週間くらいだよ、もう終わるって。いっつーが泣く程の事じゃないって」
樹「どうしたら蘭兄ちゃんと悠太くん仲直りしてくれるのかな。俺二人が喧嘩する姿もう見たくない」
トナミ「いっつー……」
シーナ「悠太、頑固だから」
トナミ(いきなり現れたシーナに驚いて)
「ひぃっ……」
樹「シーナ……おはよ」
トナミ「いきなり出てくんなよな! あーびびった……」
シーナ「悠太、頑固だけどバカじゃない。だから、大丈夫」
樹「何が……大丈夫なの?」
シーナ「俺達を、悠太はほんとに大事にしてくれてる。リーダーも俺達大事にしてる。だから、もう終わるよ。樹を泣かしてまで喧嘩なんか続けたりしない。
リーダーがほんとは悠太を一番に心配してる事俺知ってる。悠太もそんなリーダーに甘えてるだけだから。だから大丈夫、だよ」
樹「……そうかな。そうなの、かな」
シーナ「樹スマイル。したら皆もスマイルなる。だから樹はいつもスマイルしていて」
樹「……うん、わかった。ありがとうシーナ」
貴文「んー……んだぁ? ごちゃごちゃうるせーなぁ……」
トナミ「あ」
樹「おはよう貴文さん」
貴文「あれ、お前らいつの間に……てか時間!? うわっ11時過ぎてるじゃねーか!」
トナミ「あのさぁ、事務所で寝るのは勝手だけど暖房くらいつけろよな、風邪ひくぞ」
貴文「あ、そっか俺昨日家に帰んのめんどくさくて……ふぁあ〜……」
シーナ「貴文、今日は何する俺達」
貴文「あ? ああ、今日はとりあえず地下で新曲の練習。あと少ししたら海都先輩くるからレッスンしてもらえ」
樹「え、海兄ちゃんが先生なの!?」
トナミ「美月は?」
貴文「美月は今違う仕事頼んでて今日事務所来れないんだ。自宅勤務」
樹「蘭兄ちゃん……は?」
貴文「あいつはとりあえず保留。辞めさせる気もないしクビにする気もないからな。それに蘭以外の誰がお前らみたいなチグハグチーム纏められるってんだ。美月が手焼いてるくらいなんだから俺にゃ無理無理。仕事はとらなくていいからレッスンには来いっつっといた」
樹(ホッとして)
「そっ、か」
貴文「ほらほらわかったならさっさと地下に行け。海都先輩が来る前にウォーミングアップしとけよ」
樹「はーい、行こシーナ」
シーナ「うん」
(シーナ・樹Fout)
貴文「さて、と俺も仕事すっかな。あ、そん前に顔洗ってこよ」
トナミ「なぁ貴文」
貴文「ん〜?」
トナミ「今日さ、確か亀テレで歌番出る予定じゃなかったっけ」
貴文(ギクリと)
「え、え〜? スケジュールには何も書いてなかったけど。勘違いじゃないか?」
トナミ「んな訳あるはずないだろ! だって鈴あんちゃんが口利きしてくれた奴だもん。俺それで一曲舞う代わりにSAGINの出演頼んでたんだぞ!」
貴文「そ、そうだったっけ?」
トナミ「それを断るだけの理由、ちゃんとあるんだろうな? ないなんて言わせないぞ」
貴文「う……」
トナミ「理由は? 鈴あんちゃんの顔に泥ぬったら俺怒るからな」
貴文「……理由、は、言えない」
トナミ「はぁ?」
貴文「言えない、けど別に鈴音さんの立場を悪くさせる様な事しないって約束するよ」
トナミ(ジトリと睨みつつ)
「ほんとにぃ?」
貴文「ほんとだって。しない、絶対」
トナミ「……じゃあ、いいけどさ」
貴文「ごめんな」
トナミ「……今回の事、一人でどうにかしようと思うなよな。あの二人の喧嘩はあいつらがどうにかしなきゃダメな事だけど、悠太とリーダーが前の事務所で仕事をとるためにやらされてた事、あれは止められなかった俺にも責任……あるし」
貴文「お前知って……っ?」
トナミ「当たり前じゃん。俺、元女形だぜ。売りの話なんて日常茶飯事だったっての」
貴文「あ……そっか」
トナミ「ま、今回は貴文にとってもいい勉強になったんじゃないのー? ゲイノウカイって結構真っ黒なんだぜ色々と。だからさ、上の奴らにはしっかりしといて欲しいわけ。美月なり社長である貴文なり。最終的に間違った道に行こうとする俺らタレントを守れるのも歯止めかけられんのもあんたらなんだからさ」
貴文「……わかった。心にとめとく」
トナミ(ニッと笑って)
「んじゃレッスン行ってくる」
貴文「おう! 俺も後で覗くからな」
(トナミFout)
貴文「だよな、俺がしっかりしなきゃダメだよな。よし!」