登場人物

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5-sagin 6-sagin 7-sagin 8-sagin 
9-sagin     11-sagin

400悠太
「あ〜っスッキリした」

401美月
「お疲れ様でした」

402樹
「もーっ美月さん!」

403美月
「樹君の御披露目大成功、ですね」

404貴文
「大成功って、おまっこれって……っ」

405蘭
「粋な事すんじゃん美月。まさか会場乗っ取るなんて俺でも考え付かなかったぜ」

406樹
「笑い事じゃないでしょ!? もうっもうっ……」

407美月
「いいんです。海都さんもグルですから」

408樹
「え……?」

409シーナ
「どういう意味?」

410美月
「フフ、内緒です。ほら、君達にはまだ仕事があるんですよ。あのCDショップ、見てください」

411トナミ
「なんか店の前にテーブルがおいてある」

412美月
「君達はあそこで今からCDを売るんです。SAGINのCDをね」

413悠太
「俺達が売んの!?」

414美月
「はい。スタッフを雇い入れる余裕なんてありませんからね。一人ノルマ50枚、いってらっしゃい」

415樹
「ど、どうしよう緊張して来た」

416トナミ
「よっしゃいっぱい売るかんね俺!」

417悠太
「50枚だってさ」

418シーナ
「余裕だ」

419蘭
「可愛い子いっかな〜」


420貴文
「美月、どういう事だよ。説明しろよ俺には」

421美月
「まぁまぁ、ちょっと頭を使っただけですよ」

422貴文
「たって海都先輩の立場が悪くなるような事すんじゃねーよ」

423美月
「言ったでしょう、先方からの申し出だって」

424貴文
「だからって」

425海都
「よぉ」

426貴文
「先輩! 勝手な事してすみません! 俺なんも聞いてなくて、それで」

427海都
「別に、客のノリもよかったしいいんじゃねーの」

428貴文
「けど、先輩の立場が。他事務所の手助けなんてしたら……」

429海都
「いーんだよ。今日は神宮海都としてライブをやったんだ。エリューションのUMIとしてじゃなくな」

430貴文
「ありがとうございます。ほんと、何てお礼を言っていいのか……」

431海都
「俺が好きでやった事だ。あんまかしこまんな」

432貴文
「はい!」

433トナミ
「貴文〜ちょっと手伝ってよ。俺達だけじゃ無理だってば!」

434貴文
「おぉ今いく。じゃあ、すみません失礼します」

(貴文Fin)

435海都
「これで満足したかよ」

436美月
「ええ、まぁ毛先一寸は」

437海都
「ぜーたく言うな」

438美月
「本当に助かりましたよ海都"君"」

439海都
「別に。けどもう二度とごめんだぞこんなんは」

440美月
「すみません。でもこれで少しは実入りに期待出来ますでしょう。返済もなんとか間に合う、かな」

441海都
「金くらい貸してやんのに貴文の奴……」

442美月
「おや、貸してくれたんですか百万円」

443海都
「お前には死んでも貸さねぇ。俺より金持ってるくせに何いってやがる」

444美月
「ケチだなぁ」

445海都
「誰がだ。――じゃあ俺は帰るからな」

446美月
「ええ。お疲れ様でした」

(海都Fin)

447美月
「さて、じゃあ僕は一足先に帰って帳簿でもつけてようかな」



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